疏水サミットin北海道2008 | 疏水名鑑

疏水サミットin北海道2008が開催されました

<基調講演:長澤 徹明 北海道大学大学院教授>

イメージ「後世への最大遺物、水土里」と題し、北海道における疏水事業や農業の歴史と現状を中心に、国内外の疏水に纏わる話を紹介され、「疏水の意義を良く理解し、先人の貴重な遺産を次世代に継承していく志こそが『後世への最大遺物』であることを肝に銘じるべき」と述べました。

<話題提供:高橋 慎 栗山町ハサンベツ里山実行委員会事務局長>

「童謡のみえる里山づくり~水と生き物のつながり~」と題して、「里山づくりのプランについて『夕焼け小焼けの赤とんぼ』プロジェクト(用排水路造成)など童謡の歌詞をプロジェクト名にして親しみながら取り組んでいる。」とハサンベツ地区や夕張川で取り組んでいる様々な活動について紹介されました。

<話題提供:草苅 健 北海道開発協会開発調査総合研究所主任研究員>

「里の山辺にある『あっち』と『こっち』」と題して、「手入れのされた里山は快適かつ贅沢なエリアであり、手入れの担い手を育てることが大切である。」と、農地と林地の一体空間創出のためには、新しい公や新しいコモンズというものがその役割を果たすのではないかと述べました。

<話題提供:森 久美子 作家>

「土と水と食卓」と題して、仮想水(ヴァーチャル・ウォーター)の概念や「田んぼの学校」の活動を紹介し、「都市は食を通じて農村と繋がっており、子どもたちに豊かな農地・農村を残していくのが、大人の役目である。」と述べました。

<話題提供:野本 健 北海道農業近代化技術研究センター農業農村環境研究所長>

「水土里と農地・農村の景観」と題して、「地域の景観は地域固有の資源で、地域生態系の安定性を表現する主要な指標であり、その中でも水環境は地域生態系の生命線である」と述べ、農地・水・環境保全向上対策の有効性や農村景観の重要性を踏まえ、農地を維持・整備する農業関係者の役割を強調されました。

<パネルディスカッション>

梅田安治北海道大学名誉教授をコーディネーターに、基調講演者及び話題提供者をパネリストとして意見交換が展開され「これまでは恵みの水を得、あるいは余分な水を排除することにより、農地が生産基盤となり、農村の生活環境が豊かになるような自然環境と一体となった生産・生活システムが構築されていき、市場経済・グローバル化の進展により崩壊の危機にさらされている。」として、水土里ネットを中核として水土を適切に保全し、日本の農業農村を持続・保全・創造・再生していくことの重要性が議論されました。


 

<外部リンク>

  • 疏水クイズ
  • 水土里ネット

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