所在地 |
北海道 浦臼町 |
農地面積 |
1,640 ha |
浦臼町は、明治20年に、樺戸集治監の囚人によって月形~晩生内間道路を開削したことにより、未墾の地に開拓の鍬が入り、明治32年に月形村より分村。平成16年には開町105年を迎えた。
当地域の開拓は、高知県等からの移住者により開畑され、冷水害に見舞われながらもキビや雑穀等を作付けしていた。しかし、米作りへの情熱が高まり、明治27年頃から湿田を開き、小川の水を引き、水田をつくる試みが始まった。浦臼の米作りは、樺戸山渓の渓流やため池、地下水等からの用水に頼っていたが、年々枯渇し慢性的な用水不足に悩まされていた。
昭和36年、地域の強い要望から、安定した農業用水の確保と農業水利施設の近代化をめざし国営総合かんがい排水事業浦臼地区が着工され、金山ダムをはじめ揚水機場などが整備された。
その後、ほ場整備などをはじめとする各種土地改良事業等が推進され、浦臼町は稲作を中心として大きく発展してきた。現在は、米はもちろん、花卉、メロン、ばいれいしょ、アスパラガス、そばなどの産地として市場での評価が高く、さらには、ワイン用ぶどう作りにも積極的に取り組み、ぶどうの作付面積・収穫量は日本一となっている。